Windows10にアップグレードしたら、USBを安全に取り外さないとデータが全部消えるという現象にWindows10は全く悪くありません
👤 sudosan 📆 6月 16, 2016 📝 10
現在こんな記事が人気なので、解説したいと思います。
忙しい人向けの要約
1、USBメモリをNTFSでフォーマットするべからず
2、「安全な取り外し」をやっておけば安心
3、そもそも普通に(FAT32やexFATで)USBメモリを使ってる人には関係ない。
4、Windows7はメインストリームサポートが切れているOSなので今後こういった互換性の問題が発生することは増えるかもしれない。特別な事情がなければアップグレードすべき。
前提として、USBメモリで遅延書き込みが無効。かつ安全な取り外しをしないで抜いた場合を想定します。
まず、USBメモリは普通FAT32かexFATでフォーマットするわけですが、何を思ったかNTFSでフォーマットして使っていたようです。
NTFSは内蔵HDDなどに使うフォーマットで、USBメモリをこれでフォーマットしてもメリットはほぼありません。デメリットはいっぱい有りますが。
追記:MicrosoftもリムーバブルディスクをNTFSでフォーマットするのは避けろとのことです
USBメモリなどのリムーバルメディアをNTFSでフォーマットすることがなぜ非推奨なのかここに書いてある
リムーバブルメディアの NTFS フォーマットについてhttps://t.co/SzTmCH541Z
— サーバーが貧弱な人 (@EF65_1128) June 17, 2016
リムーバブルメディアを、パフォーマンスを重視して遅延書き込みを行う NTFS ファイルシステムでフォーマットすることはなるべく避ける
どうもNTFSだと遅延書き込みがデフォで有効っぽい?
このNTFSでフォーマットされたディスクを、これをWindows10に挿して使うと、最新のLFS 2.0というフォーマットで使用されます。
そして、安全な取り外しを行うときに、わざわざ古いLFS 1.1に変換しています。
(詳しくはこの辺りを)
この使用法なら問題ないわけですが、これを無理やり取り外し、Windows7に挿すと問題が発生します。
Windows7はLFS2.0に対応していないので、これを破損したディスクとして認識します。そこで、チェックディスクを行うと、データーが消えてしまうようです。
Windows7は既にメインストリームサポートが切れているため、今後LFS2.0に対応する可能性は低いですし、今後他の部分でも互換性はどんどん切られていきます。
メインストリームサポートが切れたOSを使い続けるということはこういったリスクも発生することもあります。
悪いのはどちらかと言うとLFS2.0に対応していない7のほうが悪いです。(わざわざ古いOSのために安全な取り外しすれば対応してくれる10はOSの鏡)
普通にUSBメモリをFAT32かexFATで使っていて、遅延書き込みが無効ならいきなり抜いても大丈夫なようになっているので、普通にUSBメモリを使ってる人はほぼ関係ない話です。
無論、同様の現象は外付けHDDでも発生するでしょうけど外付けHDDをいきなり引っこ抜く人はたぶん居ないと思う(いたら引っこ抜く奴が悪い)ので大丈夫でしょう。
最後に、「安全な取り外し」はどんな時でも必ずしましょう
追伸:未検証なので確実ではないですが、もし仮に不慮の事故でNTFSなディスクをWin10で使ってる最中に電源が落ちるなどして外してしまったら、Win7には繋がないでWin10に繋ぎ直して「安全な取り外し」をすればデータも消えずにWin7でも読めるディスクになると思います。
追伸その2:NTFSとLFSを混同してたので修正しました。
追伸その3:そもそもUSBメモリなどに使われるNANDメモリには寿命がありいつかはデーターが吹っ飛ぶので定期的なバックアップを心がけましょう
追伸その4
死ね(全ギレ) pic.twitter.com/a5snevpPb6
— 城下町のダンデライオンはいいぞ (@sudosan) June 16, 2016
追伸その5
互換性のないOSを作るないう記事が有りました。ほならね、一生PC98でフロッピーディスク使ってろって話でしょ?私はそういいたい
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コメント
👤 名無し
🕓6月 17, 2016 6:51 am 📎パーマリンク
この件に関して皆二つ間違ってる
・NTFSドライバは昔からあのキャッシュポリシーを無視して遅延書き込みする
・USBメモリではLFSアップグレードは行われない

👤 sudosan
🕓6月 17, 2016 3:29 pm 📎パーマリンク
リムーバブルディスクをNTFSでフォーマットするのは特殊だし、古いOSに互換性がないのは古いマシーンが悪いでしょ。コンピューターの世界は常に新しい物が古いものに合わせて作られるのでいつか古いものは切り捨てられます。メインストリームサポートが切れるということはそういうことです
👤 山田彬
🕓6月 18, 2016 11:53 am 📎パーマリンク
USBメモリをNTFSでフォーマットして、かつ安全な取り外しをしなかったからこのユーザーが悪いとするのは簡単だ。しかし、7では全く問題がなかったからこそこのユーザーはそういう行動をしてたわけで、10にアップデートされてなかったら何も問題が起きてなかったはずである。USBメモリではなくUSB HDDならNTFSでフォーマットする人も多く、この場合も同じ問題が起きそうである。さらに10では高速スタートアップ問題があり、この機能を有効にしたまま電源を切り、USB HDDを外すとデータが壊れるという報告もある。なにより、Windowsを使うすべてのユーザーがファイルフォーマットについての知識があるわけではない。この点でユーザー不在の一律的なWindows 10への強制的アップデートはマイクロソフトの瑕疵と言えるのではないのか。
👤 tricoandtrico
🕓6月 22, 2016 6:38 pm 📎パーマリンク
WD Boostを入れているケースだと安全に取り外すことができないことがままあるのが厄介なんですよね。管理者権限があればサービスを止めれば外せますが、標準ユーザーで再起動の権限がないケースだと…
👤 林檎
🕓6月 22, 2016 11:41 pm 📎パーマリンク
昔、バイブルにしてたC言語入門の本に、ダメなプログラムの例としてこういう一節がありました。
人間は間違えない。人間はミスをしない。人間は○分前に入力した文字を覚えている。
こういうのを前提にしたプログラムは決して作ってはいけない、と、概ねそんな内容。
安全に取り外すボタンを押さないのが悪い、とかで思考停止している人もいますが、天下のマイクロソフトですよ?
自分はexFatに対応してない環境も持ってるんで、大容量使えるNTFSを使い続けますし、USBメモリなんてデータを渡す時くらいにしか使わないから、壊れてもバックアップある前提でぶっこ抜きますけどね。
データ転送中、席を離れて、戻ったら終わってたときとか、マウス触らないで抜けるのが楽です(真似しないでネ)。
👤 通りすがり
🕓10月 29, 2016 11:03 am 📎パーマリンク
遅延書き込みによる弊害を悪だとするなら、必ずアンマウントが必要なLinux系列はすべてダメってことですかね?さすがに理論が飛躍しすぎてませんか。というか、間違えない、ミスをしない前提でプログラムを作ってはいけないのは分かるけど、横着しない、は条件にないですからねw
NTFSに対応していてFATに対応していないって環境もよく分からない。
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👤 ち
🕓6月 17, 2016 2:04 am 📎パーマリンク
こんばんわ。
Windows 8系もWin10と同じ動きをしますので、追記できるようならよろしくお願いしますm(__)m。リンク先ブログがWin8での記事ですね。
要するにWin8の3千円から5千円くらいの期間限定アップグレードがあった時期にWin7を捨ててたら特に驚くことでも…